クロサワグループ ICT Group
ニューストピックス ニューストピックス プライバシーポリシー プライバシーポリシー サイトマップ サイトマップ
HOME 会社情報 サービス お仕事情報 お問合わせ
業界に精通したライターによる
コラム@エンジニア事件簿
お仕事情報
お仕事情報から探す
社員として働く
ICTエンジニアガイド
会社情報
会社概要
沿革
主な取引先
加盟団体・協会
従業員保有資格
プライバシーマークについて
ISMS認証について
エコアクション21について
サービス
ネットワークインテグレーション
電気通信工事
システムインテグレーション
ICT人材派遣
事務系の人材派遣
ICT人材紹介
お問合わせ
お問合わせフォーム
★事件簿その7:芋づる?ピンポイント? エンジニア引き抜き合戦
[text&illust 山本 ちず]
 
ある高名なエンジニアが「30歳になるとヘッドハンティングのひとつもあるだろう」と書いた事があった。これを読んだエンジニアの中にはそういう兆しがなくて、密かに焦った人もいるとか、いないとか。
しかし、エンジニアたるもの、実は知らないところで、引き抜きのターゲットにされているものである。

転職雑誌やサイトを見ると、SE・プログラマーの求人が多い事にお気づきだろう。この業界、納期前のハードな業務を敬遠する人や、働きすぎて体調を崩す人の多さなどから、常に人を欲しているのだ。

企業がどういう人材を希望しているのか、採用担当者に話を聞くと、結構似たような事を言うので驚かされる。

 「何も超一流の人材が欲しいわけじゃないんです。
  自分で勉強する自主性があって、 いろんな職場に出向させるから、コミュニケーション能力があって、
  できれば経験者がいいけど、吸収力があれば未経験でもいい。
  別に難しい注文をつけてるわけじゃないけど、 なかなか人が見つからなくって」


こういって頭をひねるのだ。

確かにハイレベルな要求ではないようにみえるが、実はこのぐらいのニーズが一番多いのだ。
つまり自主性があって、どこの職場にも入っていけるという人は、どの企業も欲しがっているので、アピールが下手で平凡な企業だと、どうしても採用に結びつかないのだ。

そうなると、今度は身近な人材に、個別に声をかけ、言葉を尽くして入社を勧める事になる。 そう、いわゆるヘッドハンティングである。 人材不足に困りきっていて、今日明日にも人が欲しい、という企業はなりふり構わない。

と歓迎する社員の方が多いというから驚かされる。
それだけではない。A社ではこんな会話も交わされているのだ。

年間通して採用活動を続けているA社では、一人優秀な人材を確保したら、その人脈を徹底的に活用する戦法をとっている。 採用した社員が妻帯者なら、奥さんが業界の人かどうかまず尋ね、未経験でも興味があるなら採用に前向きだ。そして夫婦そろって採用ということも。無論、
「夫婦そろってプログラマーなんて、家が無人になりそうだし、荒れそうだしイヤ」
と、奥様方にアッサリ断られる事も多いのだが、それでも、奥さんがだめならその弟、従妹、親戚、知り合いまで手を広げて、
「だれかいい人いない?」
と、探索の手を広げていく。
まさに「ご家族・お友達お誘い合わせの上で、ぜひ」状態である。

もっとも知り合いや親族関係で固めていくと、とんだリスクも待っている。
このA社では優秀な外国人スタッフBさんがいた。元はといえばBさんは母国から国費で派遣されていた研修生。研修が終わった後も日本に残り、技術の習得を希望していたタイミングに、A社の採用戦略がピタッとハマり、正式採用の運びとなった。
このBさんは四カ国語をあやつる上、技術の習得も早く、単身外国に来るぐらいだから環境の変化にも強い。
何をやらせても日本人以上の結果を出すので、トコトン惚れ込んだ人事がBさんの家族も採用したいと言いだした。
Bさんには母国に残してきていた妻がいた。元々職場の同僚で、夫と一緒に暮らしたいという希望があったので、トントン拍子で採用が決定。この人も3カ国語ペラペラの才媛で、3ヶ月もしたら日本語で官庁関係の申請書が作れるようになったほど。
 
大喜びの人事は、Bさんの弟、義弟と、芋づる式に呼び寄せて       採用したのだが、さすがに後の方になると、

        「姉ちゃんに呼ばれたから」
        「とりあえず日本にいければ」


    というかなり怪しい志望動機の人材も混じっていた。
         さらに、人脈のキーになるBさんが
         「もっと上のレベルの仕事がしたい」
        と転職すると言いだしたから、さあ大変。

当然奥さんはBさんについていくから、辞めると言うし、他の親族は、

「外国で身内がいないと不安」

  とこれまた辞める、辞めるの大合唱。 かくしてBさんの血脈は、採用された時と同じく、
芋ずる式にゴッソリ退職してしまったのだった。

 
これは極端なケースだったが、一般的には仕事上で付き合いがあったエンジニア、フリーのプログラマーなどに声をかけ、引き抜くパターンの方が多いだろう。
ところが、これも切羽詰まってくると、出向でやってきた他社の社員に声をかけ、コッソリ引き抜くという仁義の無い事をやらかしてしまうのだ。
中には、ちゃんと紹介予定派遣を使えば万事丸く収まるところを、紹介料を惜しむあまり一般の派遣社員を口説いて、採用してしまった卑怯な会社もある。

もっとも、そうやって人材を集めた企業も、自社から出向させた社員が、出先で引き抜かれると言う事も多々あるのだ。

ある程度成長した人材で、即戦力。それで客先や、外に出る機会の多いエンジニアなら、取って取られての引き抜き合戦に晒されているといってもいいだろう。
 
コラム一覧へ
 
Copyright© 2011 Kurosawa Engineering Ltd. All Rights Reserved.